SOREMA -それ、魔!- 18
SOREMA -それ、魔!- 18
「覚悟」
────
第155話 「餞別」
────
《第2支部──魔法協会本部》
五百旗頭「1週間後、東京にて、私たちは、巨大兵器”ゼクシーザ”によって、魔法を封印する儀式を執り行います」
一善「魔法を封印する儀式?!」
五百旗頭「魔法の封印に尽力して下さった皆さん。今日までありがとうございました。この御恩は忘れません」
麗美「ちょっと...なぎちん何言ってるの?」
はるか「なんだ...これ?」
五百旗頭「魔裁組の研究班はあと1週間をもって解散とします。今までありがとう」
安西「渚...?!」
犬飼「何が何だか!」
五百旗頭「それでは皆さん。さようなら」ピッ!
一同「...」シーン
はるか「きれちった」
莉茉「五百旗頭さん...!」
一善「今のは一体?!」
三太郎「お、おい、なにか、ドッキリかなんかだよな?そうだよな?!」
はるか「そ、そうだよな!誕生日ドッキリのお返し...とかだよ...ね?」
麗美「...どうだろう」
莉茉「魔法を封印する儀式...って?」
幸二「ゼクシーザ?何の話だ?」
美波「渚ちゃん...なんか別人みたいだった...」
麗美「もう会えないのかな...なぎちんと」
はるか「そんなの絶対に嫌だ!!!」
三太郎「俺もだ!!」
幸二「それはここにいる全員がそうだ!」
一善「もしあれが本当だとしたら...何が起きるんだ...?」
《魔法協会》
ザワザワ ザワザワ...
魔法協会も同様に混乱していた。
安西「渚に何が...」
犬飼「榊って野郎だ!五百旗頭さんを唆したに違いねぇ!」
安西「神様どうか渚が無事でありますように...」
ジャ「俺たちは...どうすれば...」
善能寺「儀式...巨大兵器...?貴方何を...」
────
《榊の研究所 通称”ロスト・フロンティア”》
五百旗頭「...」
榊「見事な餞別だったぞ。五百旗頭」
五百旗頭「これで!...これで魔法協会と魔裁組には手を出さないって、約束してくれるわよね?!」
────
第156話 「999」
────
《ロスト・フロンティア》
榊「フッフッフ...」
五百旗頭「...何よ」
榊「フッ。フハハハハハ!!1000人の命よりもごく少数の身内か!!!フハハハハハ!!!お前も”人”だなァ?!そうだよなァ!!見ず知らずの多数なんて本当はどうだっていいよな?!フハハハハハ!!」
五百旗頭「......!!」
榊「わかるか?五百旗頭。お前が7年にわたって守り抜いた信念もな、情一つで簡単に崩れるんだよ」
五百旗頭「...」
榊「人に感情が存在する限り、この世の全ては偽善なのさ」
五百旗頭「....」
榊「あぁ。契約完了だ。ゼクシーザが完全体になったら、1000の心臓と引き換えに魔法を封印する。魔法協会及び魔裁組関係者にはこちらからは一切手を出さない」
五百旗頭「いや、999よ」
榊「?」
五百旗頭「私の心臓も、ゼクシーザにくれてやるわ!」
榊「!!」
五百旗頭「...」
榊はほくそ笑んだ。
榊「なるほどな、それも考えようだな。ま、それはともかく、褒美に、一つだけ教えておいてやろう。いいか?五百旗頭」
五百旗頭「....?」
榊「お前が'最'初'か'らこうしてれば、佐久間は死ななかった!」
五百旗頭「!!!」
榊「実に無駄な7年だったな。だが、もうこの茶番も終わりだ。お前の研究がこの国を救うのだ」
五百旗頭「...」
榊「喜べ、人間国宝様」
五百旗頭「!!!」
榊「百目鬼、こいつを牢へ戻せ。俺は少し出かける。この女を見張っておけ」
百目鬼「...」
五百旗頭「...別に逃げないわよ...今更」
榊「ははっ。まさか、逃げようと思えば逃げられるとでも?この”ロスト・フロンティア”から」
五百旗頭「?!ロスト・フロンティア?!ここ、ロスト・フロンティアなの?!」
榊「そうだ。今更気がついたのか?」
五百旗頭「(ロスト・フロンティア...マヂカラが蔓延る孤島。魔法協会が指定する立ち入り禁止区域の1つ...マヂカラが強すぎて魔法協会の人間も立ち入り禁止...そんな危険な場所に、いつの間に...!)」
榊「ゼクシーザが目覚めるまであと数日はかかる、大人しくしているんだな」
百目鬼は、五百旗頭を連れて牢へ向かった。
榊「(さてと、次は”もう1つの褒美”の準備をせねばな...)」
榊は、去った。
────
第157話 「暗躍」
────
《第2支部/実働班ルーム》
その後も、実働班のメンバーは支部に残っていた。
三太郎「なぎちん...何をする気なんだ?」
一善「それは本人に聞かないと分からないよ」
美波「とりあえず、無事でよかった...」
莉茉「でも、五百旗頭さんとはもう会えないのかな」
麗美「それどころか、ここもなくなっちゃうのかな」
幸二「...」
三太郎「そんなの絶対嫌だぞ!俺まだ1年もいないし、せっかく皆とも仲良くなったのにもう解散なんて!」
麗美「...」
美波「...」
幸二「だが...本当に魔法が封印されるなら...俺達はもうお役御免だな」
一善「...(五百旗頭さん)」
すると、そこへ魔法協会から帰ってきたジャスティンらがやってきた。
はるか「あ!ジャスティン!」
三太郎「おいジャスさん!!やべえ事になってんだよ!!」
ジャ「俺達も知ってる。今善能寺さんの所で見てきた」
三太郎「あの会長のおばさんか」
莉茉「ねぇジャスティンさん、五百旗頭さんは?」
美波「帰ってくるの...?」
幸二「魔法を封印って、一体どうやって...?」
安西「...」
犬飼「...」
ジャ「皆に話しておくことがある」
一同「!!」
────
《海沿いの工場跡》
時間は夜、善能寺は、とある工場後へ車でやってきた。
善能寺「とめて」
運転手「ここで、ですか?」
善能寺「そうよ」
運転手「は、はい...」
運転手は車を停め、善能寺は車から降りる。
善能寺「ここで待ってて。少し1人にして」
運転手「...は、はい」
海は静かに、コンクリートの壁に波打つ。三日月が黒い海に反射している。
善能寺は、車から離れ、海の近くまで1人で歩く。
善能寺「(...誰もいない)」
コツ コツ
善能寺「来たのね」
榊「お久しぶりです。善能寺会長」
《第2支部/実働班ルーム》
ジャスティンは、善能寺から伝えられたことを全て話した。
三太郎「!!!」
幸二「!!!」
一同「!!!」
莉茉「ってことは...」
一善「近いうちに、東京で1000人が死ぬ...?!」
────
第158話 「真意」
────
《実働班ルーム》
ジャ「そういうことになるな。なぎちんの後ろについている人物...恐らく榊だが、奴は東京で1000人の命と引き換えに、魔法を封印しようとするだろう」
莉茉「そんなこと...」
三太郎「許されていいのかよ...!」
麗美「私達が今までしてきた事って...なんだったの...」
麗美は、拳を強く握りしめた。
幸二「五百旗頭さんは、それを良しとしたのか?」
はるか「そんなわけねぇだろ!絶対言わされてるんだよ!だよな!」
美波「私もそう思うけど...渚ちゃんがそこまでするのって...余程のことがあったんじゃないかな...」
美波は俯く。
はるか「ちっ...!」
莉茉「会長は?何か言ってましたか?」
ジャ「まず、魔法協会としては、相手側の行動を何とか事前に阻止したいというのが本音だ。だが、どこからどのように攻めてくるかも分からない。なぎちんの言う”ゼクシーザ”ってのがなんなのかも」
一善「対抗手段が...ない」
ジャ「今日から1週間、不審なマジカラ反応や、死亡事故をマークしつつ、パトロールを続けるしかない。第1支部と合同でだ」
はるか「なんとかなぎちん見つけてよ、話だけでも聞けないか?!」
幸二「まず、五百旗頭さんは今どこにいるのか...」
三太郎「あれは?ナントカって言う、記憶を読むやつ!あれでなぎちんがどこにいるか分かるんじゃ...!」
一善「追憶調査か」
ジャ「いや、なぎちんが居なくなる前のことは分かるだろうが、その後のことは分からない。居なくなってからどこへ行ったのかを追うことは不可能だ」
美波「どうすれば...」
一善「五百旗頭さん...」
────
《海沿いの工場跡》
善能寺「このタイミングで接触を図るなんて、やっぱりあのビデオには、貴方が関係してるのね」
榊「そうだと言ったら?」
善能寺「何が目的?」
榊「フッ。別に難しいことでは無いですよ。俺は魔法を封印して、平和な世界を作りたい。それだけです」
善能寺「本当にそうかしら...?」
榊「...」
善能寺「もしも貴方が、本当にそれだけを望んでいるのならば、あんなビデオも、私に会うことも必要のない筈。貴方が目論んでいることは、」
榊「...?」
善能寺「復讐。そうよね?」
────
第159話 「一縷の望み」
────
《海沿いの工場跡》
榊「フッ。フハハハハ!...まぁ、間違ってないかな?」
善能寺「...何をする気?」
榊「俺は俺が正しかったと証明したい...佐久間の”間違った死”から目を背けようとするお前らに天罰を下したい...」
善能寺「...」
榊「だが何より...五百旗頭渚、あの女に復讐を果たしたいのさ」
善能寺「...五百旗頭さんは今どこに?」
榊「ロスト・フロンティアさ」
善能寺「...ロスト・フロンティア?」
榊「今は俺の研究所と化しているがな」
善能寺「貴方、あそこで何を」
榊「あの地から放たれるマジカラは、俺の研究を更に捗らせてくれたよ。俺は偉大なる科学者の1人として数えられるだろう。ゼクシーザもそう。だがそれだけじゃない...!」
善能寺「?」
榊「ゼクシーザが完全体になるにはあと1週間程かかる。完全体となるその日、俺は五百旗頭渚を殺害し、東京で儀式を行う」
善能寺「...!」
榊「俺がここに来た意味が分かっただろう?後は貴女方次第だ」
善能寺「...」
榊「これは俺から貴女方へのチャンスカード。どう使うかは任せるとしましょう」
善能寺「...」
榊「では、また」バシューン!
榊は、発煙筒のようなものを善能寺の足元に投げつけた!
善能寺「貴方!(前が見えない...!)」ゴホゴホ!
煙が立ち消え、善能寺が目を開けると、そこに榊の姿は無かった。
《海》
榊は、善能寺と別れた後、1人クルーザーに乗っていた。
榊「(フフッ。五百旗頭渚。お前は失うのだ。”お前が今生きている理由”をな...!)」
────
《ロスト・フロンティア/牢獄》
五百旗頭「...」
五百旗頭は、手足を繋がれたまま、牢屋に閉じ込められていた。
ガチャ!
五百旗頭「...?」
そこには、食事を持ってきた百目鬼がやってきた。
百目鬼「...」
五百旗頭「...」
百目鬼は、五百旗頭渚の手の錠を外し、食事を目の前に置いた。
五百旗頭「あなた、榊くんとはどういう関係?」
百目鬼「俺は用心棒。金で雇われてるだけさ」
五百旗頭「ふーん」
────
第160話 「存在理由」
────
《ロスト・フロンティア/牢獄》
五百旗頭は食事に手を伸ばしながら、百目鬼の問答に応える。
百目鬼「一つ質問をしよう。その優秀な頭脳で考えてくれ」
五百旗頭「?」
百目鬼「研究の先に何を見る」
五百旗頭「?」
百目鬼「何の為に、魔法の研究を志しているのか、教えてもらえないか?」
五百旗頭「...私に興味があるの?」
百目鬼「俺は出会った人間には必ず、今の境遇の理由を聞くようにしている」
五百旗頭「...」
百目鬼「生きている理由。この質問の答え次第で、その人間のありとあらゆる事が分かるからな。成り行きで生きているか、明確な理由があるのか、ある程度の性格が判断できる。俺はその人間が、自分にとって価値ある人間か、そこで判断する」
五百旗頭「なるほどね」
百目鬼「答えは決まったかな?」
五百旗頭「...私は昔から、天才と持て囃されていたわ。学業はどの教科も万年首位、首席になるのは当然。勉強で他人に負けたことは一度もなかった。でも、私には足りないものがあった」
百目鬼「...?」
五百旗頭「仲間よ」
百目鬼「...」
五百旗頭「私、ずっと一人だったから。クラスの友人は、私とは距離を置いたわ。”あの人は住む世界が違う”ってね。”たった一人”私を気にかけてくれた子が居たけれど、その一人だけ。私は正直、何人もの友達に囲まれている人達が、羨ましかった」
百目鬼「...」
────回想────
《研究室の屋上》
佐久間「ははは!じゃあ、渚は?」
五百旗頭「...」
榊「五百旗頭?」
五百旗頭「私は、仲間が欲しかった...から」
バサバサバサバサ....
屋上から鳥が羽ばたいた。
佐久間「ぷっ!あはははは!渚!それ、マジ?!wwwww」
榊「wwwwww笑えるな」
五百旗頭「っ!なによ!真剣に答えたつもりよ!!///」
回想終わり────
五百旗頭「魔法を扱う職業なんて特殊よね、だから、それなりにプロフェッショナルが集められる。みんなどこか変わり者なのよ。それに水準も高いから、私を”すごい人間”だと距離を置く人間も少ない。だから私は、魔法に携わる仕事を選んだの」
百目鬼「...随分利己的かつ本能的だな」
五百旗頭「あら悪い?自分の限られた時間を一番使う相手は他人じゃない。自分自身よね?可愛がってあげなきゃ」
百目鬼「...」
五百旗頭「私は自分の為にこの仕事をしてる。そして、それが人の為になるならウィンウィンよね」
百目鬼「成程。分かったことは一つ...俺とは違う人種という事」
五百旗頭「あら、それは残念だわ」
ガチャ!
百目鬼は、五百旗頭の足の錠も外した。そして檻の鍵を開けた。
五百旗頭「...?!」
百目鬼「3時間。これは俺からアンタへのプレゼント。好きにすると良い...」
五百旗頭「ちょ、ちょっと!!!どういうこと?!?!」
百目鬼「カメラは切っておいた。でも、警備員(ひと)の目は誤魔化せないから、注意すること」
五百旗頭「???」
百目鬼は、五百旗頭を自由の身にし、その場を去った。
百目鬼「さて、天才様は俺にどんな未来を見せてくれるのかな?」
────
第161話 「五百旗頭渚奪還計画」
────
《第2支部/実働班ルーム》
翌日、実働班のメンバーは、善能寺に集められ、全員が集まっていた。
三太郎「話ってなんだろうな」
幸二「十中八九五百旗頭さんの事だ」
三太郎「お前、なんか腹立つな」
幸二「なんでだよっ!」
一善「まぁまぁ」
はるか「なぎちんのこと何かわかったのかな」
麗美「どうだろう」
莉茉「...」
美波「...」
ジャ「あっ」
善能寺がやってきた。
ジャ「善能寺さん」
善能寺「集まってくれてありがとう。今日は五百旗頭渚さんの事で大事な話をしに来ました」
一同「...」ゴクッ
善能寺「皆ももう知っていると思うけど、五百旗頭さんは、1週間後、東京で事件を起こそうとしています。それもかなり大規模な」
一善「...」
三太郎「...」
善能寺「私達魔法協会は、この行動をテロ行為と認定し、断固阻止する方針とします」
莉茉「!」
はるか「!」
幸二「!」
美波「!」
ジャ「!」
三太郎「ってことは!なぎちんを逮捕するのか?!なぎちんを犯罪者扱いするのかよ!」
善能寺「話は最後まで聞きなさい坊や。この事件の黒幕は別にいる」
一善「それって」
善能寺「榊天慈よ」
はるか「やっぱ...」
善能寺「榊天慈を魔法界認定テロリストとして指名手配し、五百旗頭渚を重要参考人として、両名の身柄拘束を目標とする。そしてその任務を君たち実働班にお願いする為、今日ここにやって来ました」
幸二「...」
一善「...でも、居場所が分からないのでは何も...」
善能寺「彼らの居場所を突き止めたわ」
ジャ「!」
幸二「どこですか!」
善能寺「ロスト・フロンティアよ」
三太郎「ろすとふろんてぃあ?」
ジャ「ロスト・フロンティア...!」
幸二「まさかそんな所に五百旗頭さんが!」
善能寺「魔裁組第2支部には、先述した任務と共に、ロスト・フロンティア殲滅の任務を命名します」
────
第162話 「覚悟」
────
《第2支部/実働班ルーム》
はるか「ロスト・フロンティアって」
美波「本当にあるんだ...」
莉茉「耳にしたことはあるけれど...」
三太郎「だーかーら!なんだよそれ!」
ジャ「魔法協会が認定する危険立入禁止区域の内の一つだよ」
幸二「海上に存在するマヂカラの宿る島、と言えばわかりやすいか」
三太郎「紅白やったとこみたいなもんだな!」
善能寺「でも実態は大分異なるのよ。今では榊の研究所になっているらしい」
ジャ「その情報はどこで...?」
善能寺「とある信頼出来る情報筋からよ(余計な心配をかけるから、榊との接触は秘密にしておいた方がいいわね...)」
三太郎「じゃあその島ぶっ壊して、なぎちんを連れ戻そう!」
はるか「私達全員で行けば怖くないっしょ!」
幸二「でも、相手側の戦力のデータは無いんですよね?」
善能寺「恐らく、榊側には何か策がある筈よ。簡単ではないわ」
麗美「しかも場所は敵陣」
莉茉「条件は厳しい...」
善能寺「貴方たちには、とても辛い任務になる。だから、あまり言いづらいのだけど...」
はるか「いや、やりますよ」
善能寺「!」
はるか「私達、魔裁組ですよ?戦う覚悟はいつだって出来てる」
莉茉「それに、東京で沢山の人が被害に遭うのを指くわえて見てられないですから」
善能寺「...!」
美波「私は正直怖い...でも、渚ちゃんがこのままなんて絶対に嫌だ!」
麗美「榊って人に後悔させてやる。私達を敵に回したことを」
三太郎「うぉぉぉぉ!これでこそ、ザ・ヒーローって感じだな!俺たちアベンジャーズっぽくね!」
幸二「馬鹿か。遊びじゃないんだぞ」
三太郎「アベンジャーズだって遊びじゃねぇわ!」
幸二「まぁ、どちらにせよ、やるしかありませんよね」
一善「...」
善能寺「...?」
一善「絶対に取り返しましょう。俺達の五百旗頭さんを」
ジャ「ふっ。決まりだな」
善能寺「相手側は、私達魔法協会に恨みを持ってる。私たちの命を奪うことも厭わない筈よ。それでもやってくれるかしら?」
莉茉「ま、”覚悟”はここに来る時に決めてたんで」
麗美「今更言っても...ね」
一善「俺達は負けません」
善能寺「私達もできる限りのサポートをするわ。作戦決行は5日後。頼んだわよ」
一同「はい!!」
SOREMA -それ、魔!- 19へ続く。
第155話 「餞別」
第156話 「999」
第157話 「暗躍」
第158話 「真意」
第159話 「一縷の望み」
第160話 「存在理由」
第161話 「五百旗頭渚奪還計画」
第162話 「覚悟」